健康のための食事の本はこれ一冊だけでよいと誰もが絶賛。本当に目から鱗が落ちます

 

この本、黒い食事の本として私の中で積ん読の一つだった・・のだが、ようやく手にとり良かった。読むべきです。

著者の津川医師、序章で曰く
①「炭水化物はなんでも悪いと思っている人」・・はーい。
②「リコピンとかβカロチンと言われると健康にいいと思ってしまう人」・・・はーい。
③「果汁100%のフルーツジュースは健康に良いと思っている人」・・・はーい。

と、思い切り典型的日本人の王道=情報に振り回されている山本である。

津川医師曰く、テレビ情報は視聴率のためであり必ずしも健康上良いから出る訳でない。曰く、厚生省の見解ですら利害関係者のロビイング活動に左右される。

確かにそうなのだろう、わかりやすく冒頭の①②③だけでもエビデンスベースの真実を心にとめておきたい。

①炭水化物=糖質+食物繊維 の式が成り立ち、精製された「白い炭水化物(白米、うどん、白いパン、じゃがいもなど)」は精製の家庭で、食物繊維ほかの栄養成分がなくなっているらしい。このためこれらを「茶色い炭水化物(玄米、蕎麦など)」に置き換えることにより、ただただ糖質を食べるだけの生活から健康になれる。具体的には糖尿病リスクが明らかに低くなるとのことである。白米は1杯食べることに糖尿病リスクが11%増えるという英国医学雑誌への発表も書かれている。ごはんは1日2杯まで、がリスクの上がり始める境界だそうだ。

②リコピン、βカロチン・・といった「成分信仰」は落とし穴だとのことだ。「トマトに含まれるリコピン」「緑黄色野菜に含まれるβカロチン」自体が体によいわけではなく、「成分」は消費者の興味を引き付けるマーケティングに使われているとのことである。βカロチンのサプリはがんリスクを逆に上げたという記載もある。トマトはトマトとして、緑黄色野菜は野菜
として、「食品」を消費するべきとのことである。

③果汁100%のジュースについては、”果物を食べれば血糖値を上げる果糖が含まれるものの、同時に血糖値の上昇を抑えてくれる食物繊維もとっていることになる。一方フルーツジュースは果糖のみを摂取していることになる(不溶性の食物繊維が取り除かれていると考えられている)ので、血糖値が上がって糖尿病のリスクが上昇するのではないかと考えられている”

とのことである。

 

このほか、赤い肉の危険性、加工肉の危険性・・など。全体を通して やはり売る側の論理を差し引いて自分で考えて食べること。これに尽きる!本でした。

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