建築アート好きな方!2019冬お勧め美術展 その1

こんにちは、リッチ空間デザイナー 山本です。この度、美術展に数回行ってまいりました。お勧めポイント報告しますね。建築・アート好きな方でもそうでない方も、是非足を運んでみてください。

光と構図と色「フェルメール展」

 日本初上陸という「取り持ち女」1月9日から東京展にきましたね。私はその数日前の午後に行ったのですが、土日でも10分待ちと比較的すいていました。

「日時指定入場制」というチケットを発売しているので、その日時に入れないとチケットが期限切れになってしまいます。当日券でも「何時から何時まで入場」と決められているので(すぐに入れるわけではなかったりするので)、時間に余裕のある時にいったほうが賢明です。

日本初公開「ワイングラス」

 17世紀オランダという、オランダの東インド会社全盛期を背景とした、フェルメール同時代の海岸の船舶の風物画や、光と色の宗教画、肖像画。どれも良かったですし、最後のフェルメールの部屋への導入としての展示構成が脱帽です。
 フェルメールの部屋。ここに入るにあたっても、天井からのスリットの光で光と影の力を印象付けておくにくい演出。
 フェルメールの作品の其々は、計算された窓からの優しい光と、そこに照らされた浮かび上がる対象物(主人公)。自分のなかで絵画の背景、前後に何があったのか、この一瞬はどういうシチュエーションで主人公は何を思っているのか・・・を思わず想像してしまう日常の一瞬とそれを連想させる小物(たとえば上のワイングラスという絵では、ステンドグラスの柄にもヒントが隠されているとのこと)の数々。これ、私のなかでは、カードを見せてそこからインスピレーションを感じたことでコーチングをするというpoints of youの世界観と被りました。構図がはっきりしており、伝えたいメッセージもこのステンドグラスなどそこかしこの小物や衣装、アクセサリーなどにも隠されている感じが、奥行きを感じさせますね!
 ミュージアムショップでは、世界に35点しかないフェルメール作品をシンジゲートが動かしている裏側の本まで売っていました👀‼️
 贅沢な数時間でした。ちなみにチケット2700円の中に、音声ガイド代が含まれています。絵を見ながら音声ガイド解説でさらに絵にまつわる物語が増幅されますので、ガイドオススメです。

 東京展 上野の森美術館~2/3まで 大阪展 大阪市立美術館 2/16~5/12

ソフィ・カル-限局性激痛 原美術館コレクションより 

原美術館は渡辺仁さんの設計の昭和初期の邸宅→GHQに摂取→美術館として使用され→来年閉館になるという運命をもつ建物です。

大理石のマントルピースや階段、当時最新の素材であった鉄筋コンクリートの自由な造形性をRの平面にも生かし、広いお庭を眺められるカフェ部分の造り(磯崎新監修の増築)などもおもしろく、常設展示の当時のトイレや屋上ペントハウス、カメラ暗室などを改造したインスタレーションも見所です。

限局性激痛 1999 2階の展示(ART IT ホームページより)

 今回の企画展「ソフィ・カルー限局性激痛」展は、1999年に同美術館で行った展示の再展示です。先のフェルメール展でも音声ガイドにより、より作品世界を堪能したことを書きましたが、この展示でもラッキーなことに日祝のみギャラリートークが行われており、なんと1999年の展示当時、企画構成に当時の展示のさらに3年前から携わった学芸員さんのトークで、もう裏話満載で充実以外のなにものでもない時間を味わいました。日祝、オススメです。
 展示内容ですが、作者ソフィさんのある辛い体験までの写真やコラージュとコメントのカウントダウン約90日から、その体験を癒すための写真と刺繍展示カウントアップ90日から成り立っており、都合6ヶ月の人生の旅を一緒に追っていきます。

 謎解きのようでもあり、だんだん作者と同化しながら、その旅を一緒に味わう。一言で表すと諸行無常。
 ただ生身の人間ですから、その境地に心が行くまでの葛藤は激しく、辛く、言葉にもよく表れています。そこに観るもの各々の自分の体験をおそらく重ね合わせて、苦しくなったり切なくなったり、無情を感じたり悟ったり、様々な感情が沸き上がると思います。

 また先のギャラリートーク解説によると、そういった人間の心の襞や行動を丁寧緻密に掘り下げる作風は、ソフィさんのそれまでの一連のアート(写真で見ず知らずの人間の行動を尾行して記録。あるXさんの様子を手帳の友達リストの片っ端から聞いた記録。など)にも現れているそうで収集心の権化みたいだなあと思いました。突き抜けると芸術まで昇華されるんだなあと。

 この展示、3月までやってます。2020年には美術館自体が閉館になってしまうのもありますので是非、元邸宅の等身大規模のアートを見に行ってみてください。

 原美術館企画展「ソフィ・カル -限局性激痛」 ~3/28 まで

この冬お勧めアート、長くなりますので2回連載としますね。次回もお楽しみに。

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