人間関係のメタ認知マトリックスツール ー最近の書棚からー

 おはようございます。関東は記録的な台風の通過中です。被害が少ないことを願っています。

 おりおん舎山本、もともと本好きではありましたが、小説などを読むのに偏っていた過去もあります。しかし最近の読書は実用書・新書など少し傾向が違ってきたように思います。大きな意味でいくと人生の目標達成に役立つ本だとか、思わず興味を惹かれる本(=それは、「そもそも・・」といった原点思考の本を思わず手に取ることが多いです)が多くなってきました。

 さてそんな中、最近心に響いた本をこのブログで何回かに分けてご紹介したいと思います。

目次

 人間関係のメタ認知ツール「ユダヤ人大富豪の教えⅢ」

 本書は、本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え」シリーズ第三弾になります。Ⅰ、Ⅱは成功への道筋などいわゆる自己啓発本に近いのですが、Ⅲは毛色が違い、人間関係を取り扱った心理学的な本となっています。

 ポジティブとネガティブ、自立と依存のマトリクス

 そして本書は画像のマトリックスに終始します。自分と人との関係は、この4つのマスのうち斜めの関係-相手が「ポジティブ自立」なら自分は「ネガティブ依存」なり、相手が「ポジティブ依存」なら自分は「ネガティブ自立」になる、というものです。

 そして自分のポジションはいつもどこかにあるというわけではなく、対相手によってその関係性は変わり、このマトリックス上を「ダンスしている」かのごときだとのこと。そして、お互いのよりよい関係性は、マトリクスの中心に向かうような努力をすることで、心地よくなっていく、というものです。

 たった4つの関係性だけで全てを説明できるのか?という疑問は当然ありますが、敢えてあてはめてみると、Aさんにとっては私はポジティブ依存。Bさんにとっては私はポジティブ自立。あのときの私はネガティブ依存・・・などと、あてはまる事例・会話も私の中でも存在します。

 さらに本書の中にもあったのですが、つい「ポジティブ自立」という形が望ましいのではないかと走りがちですが、(楽観的でエネルギーに満ち溢れ、リーダーシップを取る、というような典型的な社長TYPEのポジションとのこと)あまりにも突っ走りすぎると周りは「ネガティブ依存」のポジションになってしまい、ついてこれなくなってしまう、一人で浮足立ってしまう。・・・などということは思い当たることもあるのではないでしょうか。

 あるいは、「ネガティブ自立」というポジションは、典型的な管理者タイプだそうで、人をコントロールしたがりがち。相手がそちらに立っていると、自分は場を和ませたくなる「ポジティブ依存」のポジションに立つとのことです。

 さらにはこのマトリックスは国と国の関係(アメリカがネガティブ自立、日本がポジティブ依存)などを読み解くにも応用できる、と著者。

 大切なことは「メタ認知」

 私が思うのは、何事も大切なことは「メタ認知」。つまり置かれている自分の状況や自分の態度・言動を客観視すること。この上で、冷静に次の手を判断し、打つことは大事かと思いますが、このツールはその助けの一つになり得るかもしれません。

 SNSやチャットで会話のできる現代だからこそ、人間関係上相手の真意が見えなくなり迷ったりすることもありますし、仕事でも、地域でも、家庭でも、対人的なマインドがうまくいっていることが、毎日の生活を快適におくるそれこそ第一の秘訣かもしれません。このような中、このマトリックスのフレームワークを思い浮かべて自分の位置をメタ認知し、自分自身をコントロールしていくことにこのマトリクスは役立つのではないかな、と思いました。


 それでは書いているうちに台風もすこし進んだようです。秋風の中、今週もお仕事・生活がはかどりますように!




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