緊急!おうち勤務応援企画①椅子の話
目次
結論:「なんでもない日の幸せ」は椅子選びにかかっているといっても過言ではない!
こんにちは。新型コロナウイルスの影響がはかり知れなくなってきました。皆様在宅勤務や子供の学校休校に伴う変則勤務などの方も多いかもしれません。本当にお疲れ様です。さてここでおりおん舎でのおうち勤務応援企画!と題しまして、こんな時だからこそ、是非、家の環境にも目を向けてみるブログ企画第一弾は、「椅子」の話です。
家の中で、なんといっても皆様が座る「椅子」といえばダイニングチェアではないでしょうか。もちろんご飯を頂くとき、そして、テーブルで作業をするとき、家族でくつろぐとき・・と1日3回×平均30分でも1時間半は座っている椅子。そして座らなくてもかなりインテリアの重要要素を占めるダイニングチェア。このように、身近に使う時間も長く、かつ意匠上も重要な家具ですので、ダイニングチェアを選ぶことは、結構じっくりと時間をかけて情報収集してから行うといいと思います。
一方で、椅子ってお部屋のイメージを変え、またおりおん舎のポリシーでもある記念日ではない普通の日、「なんでもない日の幸せ」の実現手段として、さっと取り換えの効くという、とてもいいポジションに位置しているんですよね。結論から先にいいますと、「なんでもない日の幸せ」は椅子選びにかかっているといっても過言ではない!!! です。
なぜなら、椅子は体にフィットするものですから、座り心地の違いが如実に現れますし、イメージチェンジの効果も相当違います。かつ、女性一人でも運べる軽さ。また、他の家具と並んで配置されるわけではないので、椅子単独で取り替えてもあまり違和感がありません。極端に言えばダイニングチェアセット4つなどで一揃えなどで取り替えなくても、2つずつの取り換えで千鳥配置をする、という形もおしゃれに見えたりします。
前置きが長くなりました。さて今回は提案事例2をみていきましょう。
第一弾 柏木工・シビルチェア
飛騨家具の「柏木工株式会社」の「シビルシリーズ」。
こちら柏木工さんはイギリスのアーコールチェアに似たクラシカルなイメージの椅子などもいろいろありますが、中でもこのシビルチェアは、洗練されたフォルムが人気だそうで、テレビドラマなどでもよく使われているそうです。建築雑誌でも非常に多くみますね。置くだけで、嫌みなく空間に溶け込みつつさりげないかっこよさを表せるフォトジェニックなチェアなのです。背面の絶妙な背の高さと足までの綺麗な縦線が特徴的です。「シビルシリーズ」は、この写真のダイニングチェアだけでなく、アームのついたよりくつろぎ感あるチェアや、ソファセット、少し座面の低い「リビングダイニングチェア」のシリーズ、さらには書斎用回転椅子・・などラインナップも充実しているところが、底堅い人気を物語っています。
今回は、全体をシンプルなイメージの部屋にしたいというクライアント様のご希望があり、後に書く「アントチェア」とこちらの「シビルチェア」の二パターンをご提案しました。シビルチェアのパターンは、より木の色が部屋全体に対して多くなり、自然なやすらぎの安心感がより出て、憩いある部屋になる、と同時に、座っていないときでも背面のリズムが美しいのです。
シビルチェアのシリーズはお値段も比較的高くなく、無垢の素材(ウオールナットとオーク)をふんだんに使っているので、長く愛用できます。座り心地は是非新宿ショールームなどで試してみてほしいですが、クッションなしでもこの座面の真ん中の割りがよいです。また、座り心地の面でいけば、同じ柏木工さんの「クラウンチェア」もとてもよく人気なので、是非座り比べてみてくださいね。
ちなみにこのご提案ではもう一つの私のイチオシソファに差し込めるサイドテーブル、も入っています。こちらも柏木工さんのもので、どんなソファにも合いますし、場所を取らず、ちょっとした飲み物や本を置けるなど、シンプルだけど実用性のある家具です。
第二弾 ヤコブセン・アントチェア
デンマークのヤコブセン作.1952年発表の名作椅子の一つ、アントチェア。蟻のような形をしており、セブンチェアと並び大変人気のあるシンプルでモダンな椅子です。こちらを対案として提案させていただきました。
設計会社の社員食堂用椅子として、スタッキングもできるようデザインされた成形合板の椅子。最初は3本脚だったそうですが、ヤコブセン死後安定性を考慮し4本脚になったとのこと。こちらもどんな空間にも合い、特に北欧家具人気も相まって、白塗装、黒塗装、そして様々な樹種を使ったもの(写真)、さらにはパステルカラーまで売り出されています。ちなみに私個人の家でも黒を使っています。
フリッツハンセン社の正規品であっても(今はリプロダクト商品もあるのです!)色などによりお値段もお手頃。今回の第二案は、こちらの白を使って清潔感を出しつつも、第一弾シビルチェアと比べ椅子が変わるだけでパキっとした緊張みのある、モダン寄りの空間になることが分かると思います。
このようにオークなどナチュラル色の同じ木の床や家具の部屋であっても、クライアントさんのをお好みに合わせてモダンより、ナチュラル寄り、などインテリアイメージを変えていくことができます。よく見るとダイニングテーブル上の照明も違うのがわかりますでしょうか。
インテリアのイメージを作るのに欠かせない「椅子」選び。皆様も我が家の「椅子」を眺めてみてはいかがでしょうか。
おりおん舎では、一部屋のインテリアコーディネートやご相談、オンライン相談やインテリアショップご同行なども承っておりますので是非お問合せくださいね。