いざ災害!インフラが止まったら?!ークイズ:おうちで防災対策 その①

こんにちは、おりおん舎山本(おりおん舍山本@住まいの設計とインテリア / Twitter)

です。今回は趣向を変えてクイズ形式ブログです!

災害大国日本、「いざ災害!インフラが止まったら?」みなさん気になってはいてもついつい後回しなのではないでしょうか。 おうちの新築やリフォーム設計をしている私としては、大量の水や防災用品の収納場所をお客様と一緒に考えることもよくありますが、いつも、いざという時の備えの量や考え方は実は皆さんバラバラなんだなあーとおもいます。

そんな中、今回は私自身が「おうち防災キャンプ」と題して、1泊2日で家のインフラが切れる体験をするイベントに参加する機会があったので(実際に災害にあったわけではなく、あくまで訓練です)その私自身の体験談から得られる学び、ひいては設計やインテリアにおける防災対策までを、ブログ2本にわたり考えていきたいと思います。

その時わたしのとった行動は正しいか?クイズをみなさんも解いてください。

目次

「地震だ!」・・・・電源も水道も切れる

「地震だ!」 ・・・電気のブレーカーを上げて、水道のメーターから元栓を閉め、ガスの電源を落とし、シーン。

 さてここからみなさんも読んで一緒に体験してみてください。赤字が私のとった行動です。クイズ形式で進めます。①②③と丸数字で書いた行動、これは災害時の行動として正解でしょうか?!

・・・続き。シーン・・・・某日正午、鳥の声さえずるなんのことはない休日ですが、いきなり私の家だけ災害にあったかのように全インフラが止まり(正確には止め)ました。

・・・・その日の昼食は、まず冷蔵庫の中身から食べました・・・クイズ①

そして、手が洗えない!食器を洗えない!・・・流水がない、というのはこの体験中実は一番に近いストレス。あらかじめ鍋やポットにためておいた水を、そーっと大事に使い、

トイレはお風呂にためておいた水で流しま。・・・・クイズ② 

食器はこの時から、なるべくお皿の上に

ラップを上に敷き、1回で洗わないようにし、コップも紙コップに名前を書いて複数回使用。・・・・クイズ③


さらに、いまのコロナ禍、アルコールお手拭きストックがあるため、手を洗う代わりにはそちらを使用。ペットボトルのお水はなるべく使わず、もっぱら飲料用に取っておきました。

水道、電源、、普段のありがたみを感じる瞬間

「電源」。普段いかにこのインフラに支えられていることか。スマホの充電も心配になりますし、パソコンも充電されているものの、

Wi-Fiのルーターも落ちる。

・・・というわけで、図らずもデジタルデトックスな午後

午後は家の片づけ時間にし、窓からの光でせっせと捗る。・・しかし以外とやることを探すのも大変になり、だんだん外の明かりも心配になり、もう夜ご飯を作ろう!となりました(笑)
カセットコンロフル活用でとりあえずご飯とお味噌汁を作ります。しかし、

一度にお鍋で1個の料理しかできないため、ご飯はおにぎりにして明日も食べることに・・・・クイズ④

さらに麺は茹でなくていい冷やし中華や菓子パン、リンゴ、ツナの缶詰のサラダなどが夕食です。

もう5時ごろそれらを食べているうちに、だんだん暗くなります。(初夏のこの時期の5時は、家の外のほうが明るい!)

家の中では、今回のために買った懐中電灯を一人1個+ランタン型タイプを部屋に1個置く。・・・クイズ⑤

懐中電灯は100円均一でも買いましたが、充電手巻きのタイプがやはり充電を気にせず一番ストレスなく使えます。



夜は、一旦zoom会議のためブレーカーをつけましたが、照明の明るさとWi-Fiのありがたさを実感(笑)その後早く寝ました・・・。

次の日の朝も作ったおにぎりやパンを食べ、明るさはもちろんストレスは減ったものの、相変わらず水が不便。

(顔を洗う、歯磨きをする、などにも流水が欲しい)

ちなみに今回は昼~昼の24時間での体験とし、お風呂はその間入らなかったのですが、何日も続くとお風呂問題もでてきます。

さらには寒い時期、暑い時期ですと、冷暖房が不足してこれどころではない不便さがあるでしょうし、今回は外出しなかったのですが、非常時持ち出し袋の対策もしておく必要がありますよね。

正解となる行動は・・・【クイズの答え】

さて、私の取った行動は合理的な防災対策としてどの程度合っていたでしょうか。

  • ①「まず冷蔵庫の中身から食べる

こちらは答えとしては△~〇。災害時には冷蔵庫は本当はむやみに開けないほうが冷気が逃げないので、「冷蔵庫を開けない!」という張り紙をするくらいがよいそうです。しかし、今後いつになったらインフラが復旧するか分からない。常温でもつものは取っておいて、冷蔵庫の中身から食べる、というのもありで、ここで一度開けたらもう開けないで冷気をなるべく長時間逃がさない、というのが一番のようです。

  • ②「トイレはお風呂にためておいた水で流す」

これは答えとしては△~〇です。・・なにが△かというと、お風呂に平時からいつも水を張るのは、お風呂やそこに続く洗面室に湿気もこもってしまうという湿気問題がありまして、ここが賛否両論。毎回お風呂の水をためておくのも面倒。このため防災用ポリタンクに水を汲んでためておく、という方法もあるそうです。

しかし、トイレを流すのには洗面器2杯分も水が必要でした。こんなポリタンクが何個あっても足りません。そこで、簡易トイレも用意しておきたいところです。流水対策、一番の難関です。

  • ③食器はラップを上に敷き、1回で洗わないようにし、コップも紙コップを使用

このように大変貴重な水。食器洗浄には使いたくないため、これは◎模範解答のようです。とにかく洗い物を増やさないことです。

  • ④カセットコンロで1回に1つの料理を作り、鍋で炊いたごはんはオニギリにして次の食事に取っておく

これは△です。カセットコンロフル活用はいいのですが、実は「ポリ袋クッキング」というものがありポリ袋(熱くなってもOKのものも売っているそう)数個を一度に鍋に入れて温められ、鍋も洗う必要がないのです。つまり、1回に1つの料理ではなく複数の料理をし、かつ鍋は洗わなくてもいいようにポリ袋を使う、というのが正解です。

  • 懐中電灯を一人1個+ランタン型タイプを部屋に1個置く。・・・⑤

これは準備として正解◎でした。部屋におくランタンタイプの懐中電灯は重宝しますし、移動時には一人1つ明かりが必要です。平時に電池を入れっぱなしですと放電してしまうので、予備電池と合わせた収納が必要です。

まとめー気づきと展望

著者みずからの「おうち防災1泊2日キャンプ」体験からの気づきのまとめです。

<1にも2にもなく水対策!>

 とにかく苦労した流水の少なさ。「ため置き用水タンク」「ポリ袋クッキング」「簡易トイレ」「お風呂やポットの水をためる」あらゆる対策が必要です。

 そして飲料用ペットボトルも、消費期限切れに注意。定期的な点検をして補充しましょう。

<食料品対策!>

食べ物は防災用の乾パンだけでなく、普段使いの野菜、乾物、缶詰などを多めに買いだめするのがコツです。

そして、いざインフラが止まったら冷蔵庫はむやみに開けないこと。

カセットコンロのガスの予備を補充することも忘れずにいましょう。

<電源対策!>

懐中電灯は電池とセットでありかを決めておく。部屋に一つランタン用、もあるとよい。
非常用電源が売っています。「非常用電源」で検索するとこんなにあります。特に暑い夏や冬対策、そして通信対策としてあるとよいかもしれません。

いかがでしたでしょうか。やはり、1度体験するとしないとでは、いざ非常時の心構えが違うと思います。是非機会を見つけて体験し(つまりブレーカーをあげ水やガスの元栓をひねるだけ)、おうちに防災整備を整えてみてください。さて次回は建築設計やインテリアにおける防災対策について考えていきたいと思います。

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