おりおん舎のモデルルームリノベ 裏話その2~ネオな機能とイタリア塗料と蔵戸~

目次

見えない部分の「ネオ」機能が充実!

2025年、明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。   

さて前回からの続きです。このリノベ「ネオ古民家」には、機能の向上(間仕切りの変更や断熱・耐震改修)という見えない部分の「ネオ」(つまり新しさ)が大きく介在しています。私は現在「本」にまとめる作業を進めてますので、詳しくはそちらでお伝えできると思います!

例えば、シングル窓の内側に二重窓し、断熱材を更新しました。さらに床暖房を入れましたので、この冬の寒さにも快適に対応しています。日本の在来木造に住んでいる皆様に協調したいのが、断熱リノベの良さです。

また耐震性についても、構造壁量をしっかりチェックした上で、金物の補強をしました。間仕切りの変更については、キッチンを対面式にし、新たに部屋を一つ増やし、パントリーやクローゼット機能も改善し室内の使い勝手が抜群に向上したのです。

そして仕上げに「イタリアの塗料に明治の蔵戸」で 令和の古民家誕生!

前回のブログでコンセプトをモダン和風にしていく過程の前半をお話しましたが、リビングの入り口の扉に迷っているときに、今回の改修をお願いした東浦和の「鈴義工務店」さんの作業場にて、ふと民家の「蔵」の内側に使われていた「蔵戸」が置いてあるのを見たのです。あ、これだ!とインスピレーションを受けたのです。

しかしその扉自体は寸法的に大きすぎたため、新座の「のびる」というアンティーク屋さんを訪問。即、決めて運転していた車に扉を載せて帰ってきたのが、現在のリビング入口です。

ちなみに塗装はクリアオイルを私が自分で行い、重さ40キロの栗の木のかつての蔵戸が、レール滑車ですべりもよい「NEO」に生まれ変わりました。

そして周囲の壁には、イタリア・サンマルコ社のカドーロ という塗料を使っています。こちらは、ワークショップで一般の方が下塗りをし、最後はプロの「ナナイロ」さんに仕上げていただきました。

そしてキッチンの腰壁も「ALIGNMENT・リピートの法則」(→拙著「あなたもできる!インテリア7つのMAGIC」参照)で同じ銀色の塗料で塗られています。 

こうして、単なる和モダンではなく「NEW」要素、つまり令和にふさわしい機能の更新と素材の組み合わせから、「蔵戸が銀色のメタリック塗装に映えるという、オンリーワンの空間」ネオ古民家が出来上がりました。

そうそう、弊社の看板もナナイロさんのメタリック塗装作品です。是非おりおん舎に足をお運びの際には、看板にも注目してくださいね!

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