住まいの’リッチ’空間実践には不可欠!「着替えをどこで」と「衣類管理」問題

こんにちは、住まいの’リッチ’空間デザイナーの山本です。

今年の漢字は「災」と発表されましたが、皆さまの1年を振り返るとどのような

漢字になりますでしょうか?

私は「開」の年でした。

一級建築士事務所として開業し、新たな働き方を開始し、様々な門を開いていく年として模索してきました。

皆様と一緒に無から有を生み出し その空間が花を開くように 

今後も精進してまいります。


玄関近くのファミリー着替室


画像は、私が過去にとあるコンペに出した、マンションの大規模リフォーム案です。

コンセプトは「家事を楽しむ住まい」。

楕円の形をした家族の共有空間は、キッチンを中心に、家の仕事=家事を家族みんなが気配を感じながら自然に楽しんでいる。白色は就寝や洗面、入浴などの個人的空間なのですが、最低限の面積であり、自然に広々とした居心地のよい楕円の共有空間に集まるようにできています。

そして玄関を入って左側に家族全員の「着替室」、右側には「浴室・洗面室」と並んだ「洗濯コーナー」があります。図では楕円の右上の黄色い小さな部屋が「着替室」です。

子供が小さいときの幼稚園や保育園の着替えや、
仕事から帰ったときにスーツや作業着を着替えてと家でのくつろぎの格好になる部屋。

このための「着替え室」は玄関近くにあることで、家族のくつろぎの空間にどさっと衣類が置かれることがありません。毎日定位置に、身支度をするものが置かれ、忘れ物も減ります。

「ファミリークローゼット」とも呼びます。最近これがしつらえてあるマンションも実際にみることがありますね。

時間のない共働きの家族はもちろん、どのような家族構成であっても、家の中と外を繋ぎ、公共の場と私的な場の「ハレ」と「ケ」を繋ぐ緩衝空間として有効な場合が多いです。

衣類の動線と人の動線を最小化する


肝は、さらにその玄関近くの「ファミリー着替室」と「洗濯コーナー」「浴室・脱衣室」が近いこと。さらに「(室内・室外の)物干し」も近くにあるとベストです。

なぜなら、洗濯コーナーに近い場所に家族全員の衣類が集まっていることで、洗濯乾燥機から出したものをそのまましまったり、外干しの衣類をそのまま着替え室内で人別に仕分けてしまうのが便利だからです。

アイロンがけもこの部屋でできると一層よいですね。最近は洋服をかけたままできるスチームアイロンもありますね。

洗濯・乾燥・干す・たたむ・しまう・着替えるといった「洋服の動線(動き方)」と「人の動線」が小さくなり、居間など人が常時いる空間と切り分けることで、「洋服の散乱」といった散らかる要因が減ります。

快適な温度をファミリー着替室にも


さらに「着替室の温度」も、他の居室とあまり変わらないというのもポイントの一つです。

「こたつの周りにものを置く」「ガスストーブの前につい来てしまう」のは、これまでの住宅の断熱性能が低く、結果的に冷暖房機器が局所的なものとなっていたことと切り離せません。

室内の温熱要素と人の快適性は、「温度」「湿度」「気流」「放射」(壁の表面温度や床の表面温度からくる放射熱)「着衣量」に左右されます。

せっかく大規模にリフォームをする際には、これら温熱要素も総合的に見直し、断熱・機密環境も考えて、「着替室」を単なる通過点ではなくある程度の時間滞在する居室の一部として考え、温熱要素を快適にすることも重要です。


私がコンペで出した案、これは実際のリフォームや新築時の部屋の構成を考える一つの王道パターンにもなっています。

是非、家のリフォームや家具配置の模様替えのときには、「人と衣類の動線」も考えてみてください。

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