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注文設計前に目を肥やすシリーズ②床材に着目!-無垢と複合フローリング

 年末押し迫ってきましたね。ここでは数回にわたり、床フローリング材について取り上げていきます。 部屋の印象、建築の印象をガラっと変える面積の力を持っていて、毎日足に触れ家具に触れる「床」。設計においてはまず先に床材を決めるのがセオリーです。なぜなら工事工程においても壁や天井よりもまず先行して貼られること、床を基準に内部インテリアの素材・色を合わせていくのがしやすいからです。

 そんな重要なポイントの「床」。今回はフローリング材に着目してみます。この記事を読んだらご自分の住む家や訪れる建築物がどんなフローリングに当てはまるのかを眺めてみてください。


目次

 そもそも床フローリングってどんな種類があるの?


 まずそのフローリング(厚さ12mm~15mmぐらいが一般的)の厚み全てA)天然木の無垢材なのか、複合(合板)フローリング材なのか という区別があります。

 そしてそのフローリングのB)表面材(無垢の場合は単一素材)がどんな材なのか、最後にC)塗装(コーティング)が何でできているのか といった大きなくくりがあります。順番に説明していきますね。

 無垢材の特徴


ナラ無垢フローリング。白太と赤身の混在も味わい(メーカー:ニッシンイクス)

 厚さ12~15mm全て天然木の無垢材であるということは、それだけその材そのものの特徴が出やすいわけです。針葉樹(杉、松、ヒノキなど)や広葉樹(ナラ・チーク・サクラなど)の表面温度の違いやあたたかみの違い、無垢材だからこそ出る「反りやすさ」がそのまま表れます。一方自然素材そのものを使っていることの安心感、本物感ということで無垢材を好まれる方も多いです。毎日足で触れる部分だからこそ、メンテナンスをしっかりして愛着をもちながら、無垢材を生かした生活をしていくのは気持ちがいいですね。

 なお、自然素材だからこその反りやすさ・暴れやすさという点は温度変化に直接かかわってきます。特に針葉樹は柔らかく反りやすいので、床暖房を下に敷く場合に不向きといわれています。フローリングとフローリングの間の溝が季節によって暴れて広くなったり細くなったりするわけです。

 一方広葉樹であれば低温床暖房対応の無垢材も出ています。(例:ニッシンイクス 低温床暖房対応複合フローリング)床暖房をするかしないかというのは一つの判断材料になります。

 地産地消ということを考えるのであれば、断然針葉樹の杉・松・ヒノキ・北海道のナラあたりになります。なぜなら日本の国土の7割が森林、そのうち4割が人工林で主に杉・ヒノキなどの針葉樹となっているから手に入りやすいのです。手に入りやすいということはそれだけ値段もこなれているということになります。

 針葉樹は「やわらかくて暖かい」広葉樹は「固くて冷たい」と言われます。英語ではsoftwood・hardwood、と訳すほどです。断熱性は針葉樹>広葉樹であり、「熱伝導率(W/m・k)」が針葉樹<広葉樹のため、熱伝導率が大きい広葉樹は、冬、体の熱が床に移動しやすく、冷たく感じやすいということになります。すく冬にあたたかいので、特に針葉樹の無垢フローリング材(複合フローリングに対し、全て天然木でできているもの)は、夏に裸足で歩くのが気持ちのよい素材です。樹脂系のシート床や、タイルの床と比べた物理的な暖かさは断然違います。

 一方針葉樹の「やわらかさ」は、傷つきやすさとほぼイコールです。机椅子の足にフェルトを履かせたり、必要に応じラグを用いるなど、針葉樹との付き合いはその特徴を分かってあげてください。広葉樹はその点固くて針葉樹ほどのデリケートになる必要はありませんが、自然素材であることに代わりはないのでやはり傷はつかないということではありません。

 複合材の特徴


厚さ2mmが無垢材の複合フローリング(メーカー:IOC)

 複合フローリングにもさらに種類があり、表面が挽板(厚さ2mm~3mm程度)のものや、突板(厚さ0.6mm程度のもの)があります。やはり厚さに応じて表面材の特徴が出やすいかそうでないかという点もありますので、無垢に近いものを望む方は挽板のフローリングを選ばれることが多いのです。

  複合材は画像のように積層になっていますから、先程の無垢材に比べ「暴れにくい」というのが一つの特徴です。このため床暖房を敷く部屋において重宝します。また、「幅広材が豊富(無垢材が幅75~90mm程度が主流なのに対して、120、150mmの幅材がとれる)」「値段が手ごろ」「表面材の選択肢が豊富(たとえば複合フローリングが豊富にそろっているメーカーIOCのHP)これだけ種類が多いので色もインテリアイメージも様々にできます)」といった特徴もあります。全て無垢材にない部分を補っているわけです。

 複合フローリングが豊富にそろっているメーカー「IOC」

 目を肥やすには本物が一番!


たとえばマルホン新宿ショールーム など、フローリング見本が豊富にそろっているショールームに足を運んでみましょう。新宿パークタワー内にあり、他にもコンランショップや東京ガスショールームなどもあるので、家づくりを考えている方にはちょうどよい休日の遊び場になるかもしれません。帰りに新宿方面に歩けば、トクラスやTOTOなど水回り商品のショールームも揃っています。

 複合フローリングでご紹介したIOCショールーム も、東京、名古屋、大阪にありますね。是非本物の色、手触りをサンプルをみながら確かめてみてください。